【前回】:【第7回】日本人の英語がダメな理由 本質① 日本語会話と英会話は全く違う事を知るでは
世の中でまだまだ語られていない、あれだけ学習した英会話が何故通じないのか?、そして英会話と日本語の違いをちょこっとだけ話しました。
まず、日本人は英会話の学習の場において、単語やフレーズ、それぞれのシチュエーションにおいてのコミュニケーションの取り方を学習しますが、実際そういう事は英会話の中級者以上が行う事なのです。そして初級者に必要な事とは
・表情の作り方
・口の動かし方
・声の出し方
・強弱のトーンの作り方
え!?何ですかこれは?本当にこんなことが必要なのですか!?なんて質問をたまに頂きます。
まずはアメリカ人の英語の話し方から学ばなければ、いつまでたっても単語とフレーズを日本語口調で無表情無感情で語る、英会話ロボットにしかなれないのです。
さらに、歴史的背景、文化的背景から比較する日本語と英語。この違いを知らないと、上記の英会話ロボットの英会話が何故外国人に通用しないのか?読んだ方は理由がハッキリしましたね?いえ、まだそこまでハッキリしていないはずです。エディトリウムでは文字数が限られているので、記事を読み重ねないと理解は深くならないはずです。はい。さっさと続けますね。復習。
詳しくは前回を読んで下さいね。【前回】:【第7回】日本人の英語がダメな理由 本質① 日本語会話と英会話は全く違う事を知る
日本と言う国は、戦乱は多少ありましたが平和も長かったのです。その中で培われてきた言葉と言うのは、非常に穏やかで優しくて、さらにでかい声で話さなくても誰も主張もしませんし、お互いがしっかりと聞き取ろうとしてくれる、という背景があります。
対して英語というものは、2000年以上にも渡り、ヨーロッパで殺し合いをしてきた人種がアメリカに渡り、土着の民族を殺戮し、他の大陸から奴隷を連れてきて働かせたり、横断線路を作るために強制労働を課したり・・など。戦争も沢山行っています。そういう国の言葉というものは、戦闘民族なのです。声も荒々しく相手を圧倒しなければなりません。自分の感情を表す事が非常に大事です。他者の会話を遮る事も必要です。そう言った歴史文化的背景のある言葉なのです。
すなわち
我々が彼らの言葉を話す場合は、彼らの力強さの通りに話さなければ、なかなか通じ辛いのです。
以上、バイリンガルや聞き流しをしただけでネイティヴの様に英会話が出来る様になるのであれば、私は留学なんてしませんでした。前回か他の記事で話しましたが、アメリカに10年いてPHD=博士課程まで進んだ日本人でも、発音はネイティヴにはなりませんからね。
うわ、復習で1102文字も使ってしまった。ではとりあえず今回のテーマですが
日本人の英語がダメな理由 本質②日本にある英語が本物の英語だと勘違いしているから
■フェイク英会話
みなさんね
ネット上で英語教材を買って勉強したり
オンライン英会話で学習したり
NHKで学習したり
TOEICとか英検の教材で学習したり
それはそれで、語彙を増やすという点、さらに読み書きを上達させるという点では私は否定しません。
むしろ、正しい文法を身に付ける事が出来て、翻訳者とか海外にメールを送る部署で働くなら助かるでしょう。
しかし、会話にどれだけの影響があるのでしょうか?
「え?NHKはちゃんとネイティヴが喋ってるよ?」
「オンライン英会話だって英語圏の講師が出て来るよ?」
はい。その通りです。
しかしあなたが日本で耳にする英会話は
【全て日本人向けにアレンジされた英会話】
という事を知らされたら、どう思いますか?
■英会話教材の中身
TOEFLや英検の試験中を思い出してください。
部屋中の受講者が単語一つ一つを聞き取るために非常に集中していますよね?さらに物音一つ聞こえなくなります。
そして、スピーカーからネイティヴスピーカーが
非 常 に 丁 寧 に
ゆ っ く り と
は っ き り と
話し始めます。受講者はその綺麗な英語から問題を解きます
オンライン英会話やNHKでの英会話講師を思い出してください。
あなたに対して
非 常 に 丁 寧 に
ゆ っ く り と
は っ き り と
話しかけてきたり、ラジオやテレビの中で話しています。
それを画面の目の前や、イヤホンでじっくりと聞いてますよね?
これ、実際のコミュニケーションでの出来事では無いのです。
実際に聞き取らなければいけない時の周囲の環境ではないのです。
実際の英会話コミュニケーションは、
静寂の中で起こりません。
耳元で起こりません。
目の前で起こらない場合も多いです。
実際の英会話コミュニケーションは
電車の中とか
通話状況の悪い電話同士だったり
隣同士の会話が聞こえるカフェだったり
そして一番大変なのが、
海外の空港で自分の便の情報をアナウンスで聞かないといけない状況です。
そういえば私が前に受けた英検準2級は、日本人のおばさんと英語で話すテストが最後にありましたね。非常に滑稽でした。
机を介してお互いが背筋を伸ばして質問を数点行う。まるで面接英会話のテストかな~なんて。英語圏の人間がこんな圧迫感があって背筋を正して会話をする場面なんて、限られてるのに。
英会話受講者が下手に単語数やフレーズ集やスラングだけを増やしてしまい、フィルターのかかってない英会話に慣れないまま実際のコミュニケーションシチュエーションに遭遇すると、いいですか?
ホンマもんのネイティヴはNHKの様に話してくれませんよ?
あなたが今までNHK英語を理解してきました。
その結果、実際はNHKとは天地離れたネイティヴの英会話を
理解できると勘違いしてしまうのです。
あなたが一定の単語やフレーズを、汚いながらも発音できてしまうため、
聞き取りも大丈夫だと彼らは思ってしまうのです。
んであなた・・・・
プライドが邪魔して彼らが何を言っているのかわからないくせに
「Uh huh?」とか返してしまうでしょう。
本当は分からないとか言わないといけないのに。
■まとめ&小お知らせ
以上、【日本人の英語がダメな理由 本質② 日本にある英語が本物の英語だと勘違いしているから】では、日本人が学習している教材を本物のネイティヴの会話、発音と勘違いしているから、実際本番に遭遇した際に全く英会話が通じないという理由を書きました。
今回のエディトリアルをアップする前に、トップページの質問箱を開設しました。個々のご質問はそちらでも承っていますので、ご利用ください。知恵袋回答をご覧になれば分かりますが、私は必ず回答者、いえ質問者様の立場に立って回答させてもらっています。また、コメントでも質問感想の投稿は可能となっています。一応まだスパム対策が万全ではなく、毎日のようにスパムコメントが来襲するので、今の所は管理者が承認してからコメントが表示される設定になっています。
■本物の英会話に触れるために
前回も同じ事を書きましたが、英語圏映画ドラマ、Youtube上の素人動画でも本物の英会話に触れる素晴らしい機会です。NHKとかだけで耳を鍛えてきた日本人では、彼ら本物の話している事は確実に理解できません。単語を所々拾えるだけです。ですので、日本の教材は、基礎を固めるだけであって、実践レベルになるための物では無い事を、最初に覚えておいてください。白人とかがいる英会話教室も同じです。私自身そんな英会話専門学校に2年も通っていたのですから。18歳の頃から。専門学校生として英語圏白人の授業を受けていても、初めて降り立ったシアトル空港の英語アナウンス。全く聞き取れませんでした。それは英会話の教育者が英会話を教えるための本質に欠けすぎているからです。
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