2016年ユタ州ソルトレイクシティ(SLC)に在住していた時の話です。
日本からビジネス仲間(経営者)男性が1名でSLCの視察に来た時の話です。
この男性は英語が全く苦手で、単語単語であれば意思表示はほんのわずかに出来る…と言った状況でした。
ですので、どこに行くにも僕や僕ら夫婦と共にいないといけないのですが、ずっと一緒にいるのもさすがに過保護すぎるという事で
多少放し飼いする事になったのです。
ソルトレイクシティダウンタウン側のホテルに1人で居住する事に
英語が出来ない友人経営者。
そんな人をダウンタウンに半日放置してみました。
単語単語の意思表示が危険な状況を呼んだ!
SLCに来て以来、様々なジャンクフード的な料理にハマってしまった彼は、1人では中々コミュニケーションが取れない中、地元のピザ屋でピザを注文する事にしたのです。
そしてやってきたこの瞬間。
何を言っているんだ?わからない。ああでもこの流れなら…店内か持ち帰りかのどちらかだな…
ホテルで食べるから…
”Take…Hotel”
・・・・・・・・・・・・・・・
そして女子店員の反応
“whhhhhhhhhhhaaaaaaaaaatttt!?(what)
Take me to your hotel !!?????(怒気を含みながら)
直後、店の奥から店長みたいなオヤジが睨みながらレジにやって来たそうです。
そして経営者の彼は…
身振り手振りでピザを持って出ていく…と意思表示をした事で危機を乗り越えました。
さて、
何故この様な誤解が起きたのか、文法の視点からお伝えします。
経営者の彼は、「ピザをホテルに持ち帰る」という意思表示をしました。正直この場合にホテルという単語はいらなかったのですが。
その為、文法が分からないので、知っている単語を並べ、“Take Hotel”と発言しました。
しかしアメリカ人はその通りには受け取れません。なぜなら彼ら彼女らが培ってきた文法が無意識に身に付いているからです。
”Take Hotel”と聞いた女子店員はこの様に思いました。
“Take (you) Hotel” (君をホテルに連れていく)この様に、受け取ったのです。
経営者の彼は“You”は一切発音していません。
しかしアメリカ人からすると、正しい文法が無意識に出てくるのと、Take youというフレーズはYouと言う発音は殆どしません。カタカナで書くと、Take youはテイキュです。
女子店員は、Take Hotelの間に、youが入っているものと思い込み、
このアジア人の男は私をホテルに連れ込むつもりなのか?本気で?普通こんな事を言う人なんていない。でも実際に言われた。という事で大混乱だった事でしょう。
単語単語のコミュニケーションでも誤解を生む事がある英会話。ご注意を。
ご注意を…ってもそんなの注意出来る事では無いですよね。
実際に誤解を与えてしまった場合、その時にしっかりフォローアップできるような心構えです。今回の友人の場合は直ぐに相手の誤解に気付いたため、ボディーランゲージを交えて危機回避が出来ました。
しかしあの場面で
”Yes”
なんて答えてしまっていたら…
アメリカ人は行動は早いですからね。結構恐ろしかったです。
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