日本でしっかりと英会話の準備をしたはずなのに、アメリカに来たら通じないし聞き取れない!!
留学や旅行を始めた日本人さんが良く抱えてしまう悩みです。
今回はコチラに関して、なぜこのような事が起こってしまうのか。そして対処方法をお伝えします。
日本国内の日本語英語と、アメリカのアメリカ英語はかなり違う
僕が過去に教えてきた学生さんの中で、英語に自信のある方はNHKや検定の学習をしてきた方で、それなりに語彙や文法や文章作成能力は高いです。
その様な方達でも、アメリカに渡ると最初の入国審査で壁にぶち当たってパニックになるのです。
NHKの英会話は、完全にフィルターのかかった日本語英語
日本語英語とはそういった定義は出回っていないのですが、日本人が使用する種類の英語と考えて下さい。
NHKのテレビやラジオの英会話を見た聞いた方もいると思いますが、思い出してください。見た事のない方は想像して下さい。
NHK英語って、聞き取りやすくないですか?
白人がゆっくりはっきり大きな声で発音をしてくれます。
周囲には雑音が一切ありません。
日本語で例えると、NHKニュースのアナウンサーが話すような非常に聞き取りやすい発声です。
つまり、NHKの英語って言うのは、日本人が英語を学びやすい様に丁寧に話してくれているのです。
New Horizonそのものであれば、絵も沢山あります。文章も短いですし、会話もかなり簡単なので、まずは入口としては最高です。これだけ簡単であれば教師も必要はありません。
僕自身も既にNew Horizonは1冊家に置いてあります。英語初級者さんが現れた時には、この教科書を使用してまずは簡単に楽しく覚えられるような教え方を徹底します。(もちろんここから正しい英語発音を施します。)
アメリカの英語と日本の英語の違いとは?
翻ってアメリカの英語です。
みなさん、英語の教科書やNHKの英語は理解できるのに、これが字幕の無い洋画になると殆ど頭に入ってこないですよね?
そう。この映画やドラマというのが本場のアメリカ英語なのです。英語やドラマではNHKの様にゆっくりハッキリ明確に明瞭に話してくれません。
実際のアメリカ国内の日常会話は映画やドラマよりも更に文法が崩れたり、子音をすっ飛ばしたり聞き辛くなるので、実は映画ドラマの方が聞き取りやすいのです。
みなさんは聞き取りやすい英語ばかり学んできてしまった
米国内で英語を聞き取れない方は、日本では本場の英会話を学べていなかった事が要因で聞き取る事が出来ないのです。NHK英語は日常会話を習得するためではなく、入り口に到達するようなものです。
本場の英語はNHKの様に話してくれません。
その差によって、英語が理解できないという状況が生まれてしまいます。
アメリカ国内。日本人の悲劇
米国内でも、留学生に慣れたホームステイや、外国人に慣れたホテルのフロント等であれば気を利かせてゆっくり話してくれたり、ある程度意味を予測して理解してくれたりします。
ですが、街でレストランや日用品の店、バスやウーバーの運転手。外国人に気を利かせる事が殆どない人種。こういう人達は外国人に気を利かせる事はありません。
そもそも…
これはアメリカに渡る日本人にとっては悲劇な事なのですが、
日本人がアメリカに行っても、アメリカ人は【アジア系アメリカ人】としてしか見てくれないのです。
もう1度。あなたがアメリカに行ったら【外国人です!】という気持ちになりますが、アメリカ人にとってあなたは外国人でもなく、日本人でもなく、いつもそこらにどこでもいるアジア系アメリカ人なのです。
だから、バスの中であなたに話しかけてくるアメリカ人は英語で手抜きをしません。いつも通りアジア系アメリカ人に話しているノリで普通の日常英語を使用してきます。
本場の英語に準備が出来ていないあなたなので、まず聞き取るのは不可能です。
アメリカで英語が通じない聞き取れない時の対処法
さて、いよいよ対処法をお伝えします。特に最初の部分は心を素直にして受け入れてほしいと考えています。
日本国内で英語をかなり勉強した学生さんでも、アメリカでは壁にぶつかります。こういう方は矯正が必要になりますが、学習をしてきたプライドが邪魔をして素直になれない方が多いです。
自分のやってきた事が正しくないと認め、間違いを直すと決断する
最初に心掛けてもらいたい事は心掛けです。
僕はシアトルやソルトレイクシティで何百人もの日本人を見てきましたが、英語の発音が下手だったり聞き取れない人って、意固地な方が多かったです。
間違いを指摘しても一切直さず、自分の英語能力のまま変えずにそれをそのまま続けて更に教科書を読んだり授業に出れば解決する、と考えている人たちです。
頑張っている人たちですね。頑張る人って成功は絶対にしませんので。
日本国内で学ぶ英語って、日本国内でしか通用しませんので、アメリカの特に日常で話す英会話は全く次元が違うという事を知り、今までの学習ではアメリカ本場の英会話は身に付かない事を知り、過去を捨てて新しい学習方法を知り、間違いを強制する決断をして下さい。
英会話をするのではなく、コミュニケーションを充実させる事を意識する
英会話学習者が毎日毎日英会話教材に騙されて高額を支払い、得たい結果を得られない。その理由は英会話を学習する事に固執しすぎているからです。
アメリカに渡る学生さんも同じです。(旅行者さんはそこまで会話をしたいとは思っていないでしょうから除外です。)
英会話を余りにも完璧に話そうとするから、次が詰まって口から単語が出てこなくなるのです。
あなたがするべき事は、英会話を完璧に話す事では無く、相手と完璧にコミュニケーションする事なのです。
日本にいる時だって、日本語を完璧な文法で駆使していませんよね?
金髪高校生の「アレマジチョーウザくね?」
文法はデタラメですが、意味は100%通じますよね?厚切りジェイソンさんの日本語も完全では無いですが、ほとんど通じますよね?
アメリカ本場の英会話も思ったより完璧に話されていません。
ですのであなたも英会話を完璧に話す必要は無いのです。
相手にあなたが英語が不自由な事を分からせる
英語が中学生レベル以下ではなく、多少の英会話の下地はあるので、それを利用するべきです。現状はアメリカ本場では相手があなたのレベルに合わせ、
ゆっくり
はっきり
丁寧に
話してくれれば80%以上は理解できるはずです。なので、相手をそのレベルまで歩み寄らせるのです。
その為には、あなた自身が上記の通り、
ゆっくり
はっきり
丁寧に
話す事により、相手はあなたへの理解度が深まります。そして英語が得意ではないという事を理解してくれるので、いつもよりゆっくり話してくれることが多いです。
話し続けていると相手も段々と元通りに戻ってしまうので、その際はゆっくり話す様に指摘すればまた戻してくれます。
わざと文法度外視で話してみる
先ほどの金髪高校生のように
「あれ、マジ昨日うざくね?チョーマジむかつかね?」
通じますよね?意味わかりますよね?
英語の一旦この程度で話してみてはいかがですか?
Yesterday, yes, I went ahh movie theater. I watch a movie. it was great. the name. movie is called, car chase. I like it.
これ、文法はソコソコは正しいのですが、意味は100%通じますよね?アメリカ人もこれで100%理解できるのです。
つまり、みなさんは余りにも文法にガチガチになりすぎて、自ら持っているコミュニケーション能力を潰してしまっているのです。
ですので、まずは単語やフレーズを、最低限の文法で繰り出してみて下さい。
それだけで通じますし、先ほどと同様、相手が歩み寄ってくれる事にもなります。
最悪なのは、意味が分からず何も発せない時
もっと凄い秘訣があると思いました?
実は以上です。
アメリカに行ったら、まずはあなたがアジア系アメリカ人ではない事を分からせる必要がありますので、覚えている英語を無理に背伸びしてカッコよく発音せず、
ゆっくり
はっきり
丁寧に
大きな声で
ボディーランゲージを含めて(これは中級以降なので敢えて含みませんでした)
これらを単語やフレーズで1つ1つ発音して下さい。
相手を歩み寄らせる事で、理解できる英会話に変わります。
最悪なのは、長文を話す事がカッコいいと勘違いして、分からない事を相手に伝えずに相槌だけを打ち続ける事です。
そうなると、あなたは全く発言しない無言になり、いざ話す場面になっても頭が真っ白で何も伝える事が出来ません。
また、文法に固執しすぎて言葉が出ない事も最悪です。
アメリカ人からいわしたら…
僕の友人Connie Graingerによると、
自分につらく当たらず、Be yourselfで自分のレベルに合った会話をするという事です。
これに加えて上記のゆっくりはっきり。
実践すれば渡米後の大抵の場面を切り抜ける事が出来ます。
是非利用してみて下さいね。
コメント