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【第138回】Shekhtmanによる語学教育4つのメソッド(4つの語学教育アプローチ)語学教育の前提(2/3)

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Shekhtmanによる著書:Developing Professional-level Language Proficiencyにて、語学教育4つのメソッドが公開されています。

Boris Shekhtman教授によって、外国語教育には4つのアプローチが存在する事が明確になりました。

1.The Grammar-Translation Approach
2.The Structural Approach
3.The Cognitive Approach
4.The Communicative Approach

僕自身、義務高校教育から英会話専門学校、そして約10年ほどのアメリカ生活の中で、序盤の語学学校や大学付属語学学校の中でどれも通って来た道です。

①まずは1~4の説明をします。

②その後、1~4の僕の解説を致します。

③そして最後の日本国内の英会話教育者へのメッセージです。

語学教育4つのメソッド

1.The Grammar-Translation Approach

本アプローチによる外国語教育は、結局そこで覚える単語は単に試験用に暗記するのみで、使用する機会はめったに訪れず、更には実社会でも役立たないものが多いです。

その結果、外国語を全く話せないのに、難しい教科書を読解する事が出来る学生ばかりになります。

そして、発音はほとんど無視されます。

翻訳が常に奨励され、コミュニケーションのための語学教育ではなく、単に語学を知るための語学教育となっています。

2.The Structural Approach

前述の文法重視よりかは会話に近いアプローチとなります。

ネイティヴ講師若しくは相応の語学力を持つ母国の講師により、教材が利用されそこからReading Writing, Speaking, Listeningの授業が行われます。

文法や単語はそれぞれのシチュエーションにマッチした物のみを学びます。

3.The Cognitive Approach

会話に重点が置かれています。映像音声に加え、例文に従って文法を教育します。

ただし、例文が並べられたものではなく、実際の会話が取り入れられています。

このアプローチで重要なのは、広範囲にわたる語学スキルを自動的に培っていく事です。

教師はなるべくSilent Wayという手法を取り、なるべく静かにし、生徒同士で会話を発展させる手法です。

4.The Communicative Approach

学びたい外国語を効果的に適切に扱う能力を教育する事に最重点が置かれます。

語学自体は教えるというよりも、教師と生徒、さらに生徒同士で自然と学んでいく形になります。

このアプローチでは、ロールプレイ、シミュレーション、調査、プロジェクト、演劇にて自発的そして即興性を磨きます。練習では会話を成り立たせることが第一とされます。

学生は文法のミスを多少犯しながらも、しっかりと表現を出来るようになります。

このアプローチによって、生徒たちは外国においても語学を駆使できるようになります。

 

以上、4つのアプローチを紹介しました。次はそれぞれのアプローチを解説いたします。

Developing Professional-level Language Proficiencyにて、語学教育4つのメソッドの解説

冒頭では4つのメソッドをお伝えしましたが、やはり学者文章なので、皆さんの学習タイプによっては全く心に響かない方もいらっしゃる事でしょう。

という事で、僕の文章に訳して各メソッドの内容を解説いたします。

1.The Grammar-Translation Approach解説

これはもう文部科学省の得意なヤツです。教室にて日本語(母国語)で文法を中心にして単語やフレーズを徐々に学んでいくやり口です。

中高と6年間英語を学んだ学生が、全く英会話が出来ないのは日本の義務高校教育がThe Grammar-Translation Approachのみの教育となっているからです。

その為、国際交流だ、小学校から英語教育だとか言っていますが、安心してください。全てスベリます。

しかし、大学レベルになると英語の教科書を読める実力が備わります。

2.The Structural Approach解説

単なる英会話教室・オンライン英会話の層であり、「こういう場面ではこの様な文章を使う」というテンプレ会話の単語文章を学ぶのみです。

例:英語で電話をかける場合。基本的に本人は不在で伝言を残すような他愛のない会話。そしてこのような例文は全く持って応用が不可なので、実用性はほぼ無い。

3.The Cognitive Approach解説

日本国内ではあまりとられない手法です。というよりもこの手法を取り入れても日本人は発言をしないから授業が止まってしまいます。

映像や音声を流した後で、例えば感想や賛成反対意見を生徒に述べさせ、可能であれば反論という形を導きます。

また、一つのお題を用意し、例:あなたの街の美味しい食事は?それを一人一人話させ、他生徒から質問をさせる手法です。

Silent Wayにて教師はなるべく干渉せず、まとめ進行役となります。また英語に困った学生に助け舟を出すという仕事もあります。

これは1.2とは別次元で生徒にとっては緊張の時間を与え、効果の出る教育方法です。

反面、語学力に劣る生徒はLeft behind=おいて行かれる傾向があるので、教師の手腕が問われます。

4.The Communicative Approach解説

このアプローチが取られるのは外国語上級者に近い層です。例えると大学編入、海外駐在員の語学教育というレベルです。

アメリカ人のディベートのクラスレベルです。例えばレストランのチップについて賛成反対を、生徒の意思を関係なく振り分け、それに沿ってディベートをさせる、という手法です。

初級者の挨拶英会話のレベルを大きくぶっ放し、自分の意見を主張するという教育なので、単語文法フレーズは既に備えている事が当たり前という状態です。

 

Shekhtman:Developing Professional-level Language Proficiency語学教育4つのメソッドに足りないもの

日本における義務高校教育における英語教育からオンライン英会話、さらにはSilent Way生徒同士で話させ、最後には意見の主張の場と、Shekhtmanによる4つのアプローチによる語学教育のタイプを明確にしてくれた功績は非常に大きいです。

基本的にこの4つのアプローチをこなせば外国語の幾つかは会話能力を得る事が出来ます

しかし残念な事に、日本人が英会話を学ぶ場合は、そもそも4.The Communicative Approachまでたどり着く事は無く、主に2.The Structural Approachの英会話教室で止まってしまいますので、Practicalな英会話は身に付きません。

【第137回】英会話教育者が頭に入れるべき語学教育の前提(1/3)

こちらでお伝えした通り、このアプローチは母国語に近い外国語習得に限ったものであり、アメリカ人の英語であればスペイン語やドイツ語。

日本人であれば韓国語や台湾語といった近い分野を目標としたものです。

日本人が英会話を習得したい場合は、1~2から離れ、まずは3.The Cognitive Approachの学習の場を得る事が重要です。

ただ、一目散にThe Cognitive Approachにて学習するのではなく、英会話の基礎である発音方法を僕ぬのかわともひさからしっかりと学び、相手に伝わる英会話発音の土台を身に付けてからではないと、以前にご紹介したアメリカのドキュメントで英語で話しているにもかかわらず、唯一英語字幕を付けられた日本人の様な汚い発音に陥り、延々と伝わらない英語文章を語り続ける人生になってしまいます。

 

日本国内の英会話講師達へ

この国で目立つ英会話教育方法というものは…

【この場面ではこの様なフレーズを使う】

【1000単語を覚えれば会話に困らない】

といった、非常に表面的で継ぎはぎ的で応用の効かない方法であり、更には余りにもインプットに拘り過ぎていてアウトプット教育を一切放置しています。

そう。皆さんの殆どが1~2の教育方法なのです。

ですが、英会話で効果的なのは、生徒同士で会話をさせ、間違いを犯した時にすぐにインストラクターが修正してあげる事なのです。

さらに継続している間違いについては個別に時間を取ったり、英会話カルテによって間違いを継続的に正してあげる事が受講者の英会話能力上昇に繋がります。

英会話の基礎というものを理解していない教育者が多いのは仕方ないです。

ですが、これからは3~4にシフトしていく事が重要です。

もし3~4の意味が分からなければ、Cool Japanとか言う番組を見て下さい。あのような形が3.The Cognitive Approachであり、更に4はYouTubeで Highschool Debateで検索すれば理解できます。

 

コメント

著者

アメリカン インテリジェンスサポート合同会社 代表社員 布川 友久 (Nunokawa Tomohisa) 米国ボイシー州立大学卒。会計学専攻財務金融副専攻 1979年3月25日生まれ。高校は偏差値45程。大学にはサッパリ合格せず、 父の助言もありパソコンと英語のみを勉強。 インターネットが全く整備されていない時代に、自力留学手続きの後 米国シアトルセントラルコミュニティーカレッジ(SCCC)へ進学。 留学当初は、偏差値45が示す通り、伸びしろの無い学生生活を送る。 しかし、ロバート・キヨサキ氏の助言により、会計学に興味を持つ。 会計学教師Mr. Michael O'niellの的確な指導により 勉強をして成績が備わってくる事の喜びをついに知る。

SCCC終盤には、大学内最難関クラスであるMr. James Hubertの Micro/Macro Economicsで、留学生でありながらクラス最高の成績を残す。 SCCC卒業後、日本に帰国。留学資金を貯めて再度アメリカへ。 自力手続きを終え、アイダホ州内Boise State Universityへ編入。 大学より奨学金を受領。 会計上級クラスに進級するうちに、大企業会計に興味を失う。 この頃から、インターネットを通じたマーケティングに興味を持つ。 また、世界金融破壊の発端となったアメリカ本土においての 金融学に興味を持ち、ファイナンスを副専攻に。 卒業後、日本へ帰国。2013年、アメリカン・インテリジェンスサポート合同会社設立。現在はWeb広告コーチ、コピーライティング、自身のセミナー開催、他者様のセミナー開催支援、そして留学サポートコーチとして活躍中。 アメリカンインテリジェンスサポートLLC

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