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【第126回】為替予想チェック・2020年米大統領選挙

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米大統領選は米ドル関連の為替相場が大幅に動く

Treasury Secretary Steve Mnuchin listens as President Donald Trump speaks during a meeting on tax policy with business leaders in the Roosevelt Room of the White House, Tuesday, Oct. 31, 2017, in Washington. (AP Photo/Evan Vucci)

4年ごとに行われる米国大統領選挙。今年2020年は選挙が行われる年となり、日本でも大統領選挙関連のニュースが日々流れています。

今年2020年の選挙日は11月3日(米国時間)

残り2か月近くとなり、選挙戦が白熱を帯びてきます。

留学再開の可能性、米国へ帰国する方は為替の変動が気になるところ

Withコロナ、アフターコロナの状態では、留学再開や旅行での渡米はまだまだ可能性はゼロという見込みです。

ただ、特にアメリカ大学留学を目指していた男子学生さんは、準備だけは怠らないでください。

書類の準備、英会話英語の準備。こういった準備は小さな成功体験の積み重ねになるので、自己啓発という点から無駄にはなりません。

そして誰も言いませんが、米国内大学の財政難にて、もしかしたら友好国に限って留学生に門戸が開かれる可能性は無いとは言い切れません。その際に準備をしてきた&してきていない学生。どちらにチャンスが転がってくるでしょうか?

そして、渡米する方全てに降りかかる問題は、米ドルの為替ですね。

今後上昇するのか、はたまた下落するのか。

ドル円10円の違いで100万円用意したら10万円違ってくるわけですから。今日明日の為替の流れは読めないとしても、予定されたイベントによる円高円安はある程度予測可能です。

また、2024年の米大統領選に向けても為替を読む訓練になりますので、是非とも今回の2020年米大統領選の機会を逃さないようにしてください。

2016年のトランプークリントンの選挙日は、為替が動きに動いていました。

青枠が選挙当日ですが、トランプ候補の優位の報道が更新されるたびに「円高」(下へ落ちる)へ進んでいきました。

そして、約101.170円という非常に円高になったところで、トランプ当確になり、トランプの演説が始まったところで何と…

観た事のない為替Uターンを見せる!

101円という円高から一気に105円台へと回復したのです。

この回復には諸説あり、僕が一番信頼しているのは「トランプの演説が融和協和を醸し出していたので、今後の混乱はひとまず起こらないという市場の安心感が反映された」

という説です。

そしてその後1か月以降、経済政策などもあり、ドル高という状態となりました。(トランプ自身はドル高が嫌いなので、たまにドル安誘導のための発言をしますが。市場はドルを求めていたという事です。)

 

大統領が決まった後の円高円安予測は、専門家の記事を読んで判断する

すごく他人に頼っていますが、実はこれが一番手堅いのです。アナリストというのは今日明日の為替は予測できませんが、予定されている経済政策や政治行事による為替の変化は予測できます。

ただ中には不明瞭な行事がありますので、それに関しては文章をしっかりと読み、さらに何人もの記事を読んで自身で判断するべきです。

今回は、米大統領選挙日とその後に関する専門家の記事を集め、どちらの候補が勝つと円高円安どちらになる可能性が高いのかを調べました。

現時点で4つの記事を読み、先に傾向を表にまとめました。

ただこの手の情報は大統領選11月3日が近ければ近い程正確性が伴ってきますので、時々新しい情報を強いれるようにしてください。

また、ドル円の価格は「織り込む」と言い、例えばトランプの勝利を見越して先にドルが上昇している場合もあり、勝利後に思ったように伸びずに利益確定のドル安が起こる可能性もあります。

トランプバイデン
ドル
エネルギー

バイデン氏当選なら円高警戒、年内1ドル=102円予想も QUICK調査・外為

https://moneyworld.jp/news/05_00032030_news (Quick MoneyWorld)2020/8/17 15:10

バイデン氏当選なら円高警戒、年内1ドル=102円予想も QUICK調査・外為https://moneyworld.jp/news/05_00032030_news

QUICKと日経ヴェリタスが外為市場関係者を対象に実施した8月の共同調査

2016年米大統領選にてトランプ氏が勝利した場合は円高予想でしたが、今回はトランプ大統領の再任で円安が進むとの予測です。ただし、トランプ大統領が勝利しても、上院過半数を民主党に握られてしまうと、円安パワーは抑えられて円高になるという予測です。

記事内にて、バイデン氏は高額所得者への課税強化が政策なので、氏が当選する事によってドル資産が海外に逃げるという面もあります。

 

トランプ再選は米ドルの地位を損なう可能性:ドイツ銀行レポート

https://www.coindeskjapan.com/68895/ (coindesk JAPAN)2020年 7月 7日 11:00

トランプ当選:短期的にドル高・長期的にドル安

コイン系(暗号通貨)記者による、ドイツ銀行(中国とべったり)レポートをベースに書かれた記事です。

バイデン氏は協調路線なので市場が安定するという見方。そのため基軸通貨としてのドルの強さが維持され、世界金融を支える事になる。

トランプ大統領はドル安を好むため、当選後は更にその圧力をかける

 

SBI証券:もしもバイデン大統領が誕生したら?

https://site1.sbisec.co.jp/ETGate/?OutSide=on&_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&getFlg=on&burl=search_market&cat1=market&cat2=report&dir=report&file=market_report_ew_200612.html (2020/6/12) eワラント証券 投資情報室長 多田 幸大

バイデン氏の主張の主なポイント
・対中:同盟国と連携して対抗
・対イラン:イランの合意順守で米国の核合意復帰
・対ロシア:北大西洋条約機構(NATO)の強化
・法人税率の引き上げ(21%→28%)
・オバマケアの継続・拡充
・政権初年度に500億ドルのインフラ投資(道路、高速道路、橋)
・200億ドルの通信インフラの整備
・適切な移民受け入れ
・パリ協定への再参画
・2050年までにCO2排出量ネット・ゼロの達成
・通信品位法230条の改正

為替に関して具体的な明記はありません。

ただ、主張の中に・法人税引き上げがあります。

これにより株価上昇が止まり、資金が海外に出る可能性も否定できず、ドル高に関しては伸びない可能性があります。

さらに記事内で面白い内容が、バイデン大統領の場合は、トランプ政権下で離脱したパリ協定に再参加する可能性があり、その場合はシェールガス企業に打撃が及び、供給源により原油(先物WTI)の価格上昇につながる事が想定される。

 

焦点:「バイデン大統領」に備える投資家、ドル売りに米株圧縮も (ロイター)

https://jp.reuters.com/article/biden-investors-us-election-idJPKBN2430BF (2020年7月2日 / 11:48)
Saqib Iqbal Ahmed, David Randall

それでも資産運用担当者の中には、既にバイデン氏当選の可能性を見越して、ドルを売ったり、米国株の保有規模を圧縮したりする動きが見られる。

つまり、バイデン氏当選後はドル安に向かうので、今の内(ドルが高いうち)にドルを処分しておこう、という事です。

さらに上院下院が民主党に占拠されると…

法人税減税や規制緩和が全て巻き戻される可能性があると述べられています。

ポートフォリオマネジャー、パレシュ・ウパダヤヤ氏は、これがS&P500種企業の1株利益を約20ドル減らし、投資家の米国株離れとドル安につながりかねないとの見方を示し、ドル売りを進めている。

これはバイデン氏絶対有利の時期の記事なので、この圧力によりドル円が105円台まで下落したものだと思われます。ただ、トランプ大統領が巻き返してきたというニュースが増えてくると、ドル円も106円まで上昇しており、こういったマネージャーたちももしかしたら下がったドルを買いなおしている可能性があります。

つまり私たちもこれに倣って、候補者の有利情報に沿ってドル円どちらのサイドにつくのかを決めればよいのです。

ロイター記事でも、バイデン氏当選だとエネルギー株金融株にとって逆風と述べられています。

コメント

著者

アメリカン インテリジェンスサポート合同会社 代表社員 布川 友久 (Nunokawa Tomohisa) 米国ボイシー州立大学卒。会計学専攻財務金融副専攻 1979年3月25日生まれ。高校は偏差値45程。大学にはサッパリ合格せず、 父の助言もありパソコンと英語のみを勉強。 インターネットが全く整備されていない時代に、自力留学手続きの後 米国シアトルセントラルコミュニティーカレッジ(SCCC)へ進学。 留学当初は、偏差値45が示す通り、伸びしろの無い学生生活を送る。 しかし、ロバート・キヨサキ氏の助言により、会計学に興味を持つ。 会計学教師Mr. Michael O'niellの的確な指導により 勉強をして成績が備わってくる事の喜びをついに知る。

SCCC終盤には、大学内最難関クラスであるMr. James Hubertの Micro/Macro Economicsで、留学生でありながらクラス最高の成績を残す。 SCCC卒業後、日本に帰国。留学資金を貯めて再度アメリカへ。 自力手続きを終え、アイダホ州内Boise State Universityへ編入。 大学より奨学金を受領。 会計上級クラスに進級するうちに、大企業会計に興味を失う。 この頃から、インターネットを通じたマーケティングに興味を持つ。 また、世界金融破壊の発端となったアメリカ本土においての 金融学に興味を持ち、ファイナンスを副専攻に。 卒業後、日本へ帰国。2013年、アメリカン・インテリジェンスサポート合同会社設立。現在はWeb広告コーチ、コピーライティング、自身のセミナー開催、他者様のセミナー開催支援、そして留学サポートコーチとして活躍中。 アメリカンインテリジェンスサポートLLC

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