中学生さんから社会人さんまで。何歳になられても英会話を流ちょうに話す自分の姿を夢見るものです。
殆どの方が
【英語ペラペラになりたい】【英会話をマスターしたい】
という願望を掲げます。
今回はこの願望を持てば持つほど英会話能力を高める事から離れてしまう現実をお伝えします。
英会話は最高レベルのスキル。1日15分などで習得できるものではない
英会話学習者の初級者さんは特に
英会話をそこら辺の運転免許や漢字検定2級の様な学習をすれば必ず結果が付いてくるようなスキルと勘違いしている傾向があります。
過去に何度もお伝えしている通り、英語と日本語と言うのは最低最悪の相性であり、このギャップを語学教室に週1で通ったり、1日15分の動画を見て埋めれるものではありません。
芸能人が忙しい時間の中で韓国語を学んである程度披露しているレベルとは次元が違うのです。
英会話を料理に例えると?
【料理をマスターしたい】
って、実際にどういう事かと言うと
中華もフレンチもインドも。そして欧米のハンバーガーフィッシュアンドチップス。さらにもちろん日本の至る所にある様々な料理。
更に更に…アフリカのとある民族料理から、エジプトで振舞われる王宮料理?そして想像もつかない南米の料理。
こう言ったものを全て上質な味で提供できるようになってから…【料理をマスターした】って言えるのです。
英語をある程度習得した僕だから言えるのは、料理人も絶対に完成形という状況は無く、常に常に何かしらの壁が課題となって襲い掛かってきている状況を常に乗り越えているのです。
New Horizonそのものであれば、絵も沢山あります。文章も短いですし、会話もかなり簡単なので、まずは入口としては最高です。これだけ簡単であれば教師も必要はありません。
僕自身も既にNew Horizonは1冊家に置いてあります。英語初級者さんが現れた時には、この教科書を使用してまずは簡単に楽しく覚えられるような教え方を徹底します。(もちろんここから正しい英語発音を施します。)
英会話がペラペラは完全に嘘
僕はアメリカの州立大学を卒業して国際結婚もしているので、頻繁に【ぬのかわさんは英語ペラペラですよね?】
と聞かれるのですが
1度も「ペラペラです」とは返答した事がありません。
何故なら、英語がペラペラなんて実は存在しないからです。
語学学習は壁にぶつかりながら階段を上がっていく
アメリカに留学していた僕は、英会話は常に階段を上がっていく状態でした。
1年目2年目:ホームステイファミリーと殆ど障壁なくコミュニケーションが出来る
3年目4年目:大学教授との会話、クラスでのプレゼンを何とかこなせるようになる
この様に、段階をこなしていくのです。そして米国生活は10年ほどになりますが
未だ銀行に電話をしても殆ど理解できないまま通話が終わってしまいます。
また、会話と少々ずれますが、映画を字幕なしで見ても100%完全に理解する事は出来ません。
この様に、アメリカ生活10年の僕でも、映画の壁はまだ超えていないのです。
そして米国内にて新しい出会い。インド人やベトナム人。ヨーロッパの小さな国から来た白人など。彼らには英語のアクセントがあり、場合によっては癖がきつすぎて殆ど理解できない事があります。
ハッキリ言います
日本国内で自称ペラペラ族
インド人のアクセント。ドイツ人のアクセント。殆どが理解できないはずです。
これを、ペラペラと呼ぶのは不可能です。
この映像は僕が西海岸の空港で撮影したものです。
もし自称ペラペラさんがこの記事に辿り着いたのであれば、是非ともアナウンスを聞いて下さい。ペラペラであれば理解できるはずです。
解決法:英会話はカテゴリーを絞って狭く深く繰り返し学ぶ
語学学習者さんなら、こちらの映像を見た事あるかもしれません。
どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法 | クリス・ロンズデール | TEDxLingnanUniversity
簡単に語学を半年で学べると思って実際に見終わったら良くわからないままではありませんでしたか?
この映像は語学習得の真理を伝えています。
なぜあなたに伝わらないのかと言うと、あなたは常に
・簡単
・短期間で
という表面の方法しか求めていないからです。
本来語学というものは、言語学や脳科学・脳機能を元に考えなければ結局は水道を流しっぱなしで何も残らないのと同じです。
興味のある分野・熱意のある分野を繰り返さなければ語学は頭に残らない
Ted universityの映像は語学に関するものが数点あるので繰り返し見た方が良いです。その中で非常に重要な事が言われています。
語学は関連性なのです。そして積み重ねではないのです。
自分が好きな分野、例えば料理など。もしくはやる気モチベがある分野。将来会計をしたいのでAccountingとか。そのような分野に絞って、わき目を振らずその教科書や映像で学ぶべきなのです。
イギリス旅行が夢であれば、宮殿の様な歴史的建造物についての映画やドキュメント、その街について学ぶ事により、それらは全て関連しているので同じ単語が使われていたり、近い内容を何度も繰り返し見る事により、短期記憶ではなく長期記憶になるのです。
まとめ:英会話をマスターしたい VS 野球の英語をマスターしたい
今回は英会話学習者の罠シリーズをお伝えしました。
英会話をマスターしたい学習者=英字新聞を学ぶとしても全てのページを隅々学ぼうとし、どれも浅い学習に終わってしまい、中々脳に残らないのです。
野球の英語をマスターしたい学習者=常に野球関連の記事News試合中継、そしてSNSでの野球での交流を行うので、野球に関しては英会話能力が相当深まるのです。何度も同じ単語が出てくるので記憶に残りますし、同じ発音を繰り返し学べば発音も上達します。
あなたの英会話学習が停滞していると感じたら、今後はカテゴリーを絞りましょう。
そのカテゴリーに限って、マスターする。という動機付けをすれば続ける事もできますし、上達も早まります。
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